圧着加工の方式が異なる4種類の圧着ハガキについて説明しましたが、先糊式メールシーラーの分類では、更に処理できる用紙の形態で2種類のタイプ(連続紙タイプとカット紙タイプ)に分類されます。
元来、圧着ハガキや圧着封筒は、請求書やDM などの可変データ(宛名や住所、会員番号などの個人情報や金額などの情報)の印字が必要な大量印刷物での使用用途が多く、可変データ以外はオフセット印刷を行い、その後に可変データを基幹系業務用プリンタ(又は、宛名印刷機)で印字しています。このとき使用される基幹系業務用プリンタは高速で大量印字するために連続紙タイプが多く、印字した連続紙を連続紙タイプのメールシーラーで処理を行っています。但し、昨今では、基幹業務システムのダウンサイジングとデジタル印刷機の高性能化・高機能化に伴い、カット紙タイプの高速デジタル印刷機が急速に普及してきており、連続紙タイプのプリンタの使用(プリンターメーカーでの生産)が激減しています。
このような背景からメールシーラーも連続紙を使用して圧着加工を行うものと、A4サイズなどのカット紙を使用して圧着加工を行う2種類のものが必要とされています。
■連続紙(連帳紙)とは?・・・連続ビジネスフォーム用紙とも呼ばれ、基幹系業務用プリンタなどで使用するために用紙両端にガイドホール(連続する穴)が設けられた連続した用紙のこと。
■カット紙とは・・・一般的なオフィスで使用されるA4サイズ等の大きさにカットされた用紙のこと。
連続紙タイプのメールシーラーの一例